小さな祈り
東銀座の大好きな煉瓦画廊で開催した二人展は、台風直撃の前に搬出もでき無事に終了いたしました。毎日たくさんの方にご来場いただき中日あたりに声がかれてきたりしましたが、終了後数えてみたら270名もの方がお越し下さっていてびっくり!、ただただ感謝です。高校卒業以来!大学卒業以来!の懐かしい友人や、数度しかお会いしてないけど遠方から訪ねてくれた私の世界を深く理解して下さっている方。そして新しい出会い。会期中は高揚するし、直前は寝ても覚めても絵だけに集中する三昧生活で何度も絵の神様が降りてきたような感覚を味わえて幸せでした!この絵は来場の方に人気だった一枚。少し山の方にあるツリバナという植物です。夕日というより沈んだ直後空全体が赤く染まりその光に辺り一面紅く幻想的に輝く瞬間を描いています。山登りをする友人は年に1回ぐらいこんな色彩の空に出会うそうです。優しい色と音に包まれて夏の疲れを癒してくださいませ。(2019.9月)
フクロウ
久しぶりに風邪をひいて二週間寝込んでいました。梅雨前に地元柏市のとてもおしゃれな絵本屋さん「ハックルベリーブックス」でふくろう展が開催されました。長年お世話になっていっる版画家大野隆司さんの呼びかけで、絵本好きなら誰でもしってるあの人この人!ご一緒出来て幸せでした!
なぜフクロウかといえば、ハックルベリーブックスには看板ふくろう「ふうちゃん」がいるからです。運が良ければ会えふうちゃんは本当に可愛い!ふくろうって猫ににていますよね。猫を飼ってるからそう思うのかしら?柔らかい感触や耳(ミミズクだけですが)で気分を表すところ、良く寝るところ、何より○○バカになってしまうくらい愛らしいところ!ぜひ柏にいらしたらお出かけくださいね。
(2019.7月)
Vin Rouge
ワイン好きな私は、一仕事終わったり楽しいことがあると一人でふらっとワインバーに行きます。中でもお気に入りは素敵なマスターがいるJAVINさん。そのマスターからお声がけ頂いて個展を開催しました。
テーマは呼応。Jazzの流れる大人なバーで響きあう世界を表現出来たらと思って、全て対になる絵を描きました。そして直前まであの素敵な空間に会う絵を考え続けていたら、降りてきました!赤ワインと白ワインの香りや飲んだ時の幸せを色で表現してみました。赤ワインが特に好きなのが出てしまったのか、こちらの方が皆様に気に入られ初日にお嫁入が決まってしまいました。メルロー、カベルネ、ピノなどもう少し色々なワインの絵を描きたいと妄想中です。(2017年11月)
鶏頭花
明けましておめでとうございます!酉年になりました瞬間、この絵を描いておりました(2年前も同じような書き込みが・・・)。好きなことをしながら新しい年を迎えて喜んでおります。そういえば、昨年のお誕生日も朝から家を出て、おいしいイタリアンの教室でお祝いして頂き、大好きな仕事仲間と好きな絵を観に美術館へ行き、途中で見つけた可愛いお店で中国茶の茶芸を楽しみ、愛する赤ワインで幸せになり、20年来の友人のライブを聞き、気の置けない音楽家たちとわいわい盛り上がりながらという一日を過ごしました。そんな幸せな三昧気分で描いていきたいな~と思っています。
場を清め、新たな始まりを寿ぐ万歳楽を舞う姿で2017年を始めましょう!
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博士への路
新春女流画家展に出品した絵です。久しぶりにパステルを使いました。元々パステルは大好きで日本画を描いてた頃もスケッチにはパステルを愛用していました。しかし・・・久しぶりなので悪戦苦闘!何とか搬入の朝に仕上げました(いつもかも?)パステルって手も汚して指でごしごしして息でふーっとして、という幼稚園児のような作業で素直に楽しい画材。描き手は子供に返りましたがちび黒猫は餌獲得の研究に真剣です!今年はお話が溢れてきそうな動物の絵も描こうかと思っています。お話上手な方、ピンときたら一緒に絵本作りましょう!ね。ね。(2014.1.20)
夜空の夢
8.9.10月と個展の準備に充てたため、更新できませんでした。ごめんなさい。
これは、個展の為に描いた一作。いつものことながら日程に余裕のあるうちは2~3週間一点の絵も仕上がらないのに直前1~2週間は次々に新作が生まれたりします。(お尻に火が付かないと動かない怠け者ともいえますが・・・)今回は更にスリリングでした!!それは搬入日の前日。全てのパッキングが終わってさぁ明日からの為に寝ましょう!と横になった時、一旦諦めた絵が頭に浮かんできたのです。今は夜中の12時・・・少しは寝たいからぎりぎり4時間・・・出来るか?いや描こう!!!で、これです。星空が月夜に、ねこやなぎが○○○かずらに換わりましたが自分としてはお気に入りの一作になりました。因みに来場者に最短で描いた絵を当てて貰いましたが誰も当たりませんでした。ふぅ~良かった。(2013.11.10)
あけましておめでとうございます!
あけましておめでとうございます。
今年は巳年と言うことで、「蛇のひげ」です。ちょっと日陰の木の根元などに群生している細長い葉の植物。
目立たず地味な姿に見過ごしてしまいますが、夏に白いかわいい花(ユリ科です)と晩秋から冬に青い実をつけます。
つややかな青さ!ころころ集まったかわいさ!ふさふさした葉を掻き分けないと見つからないだけに、まるで貴重な宝石のようです。
この実を見るたびにしゃがみ込んだ幼児の愛らしい後姿を思い出します。もうすぐかわいい驚きの声が聞こえそう!
皆様にとって今年が幼児のような驚きと発見、そして幸福に満ちた年でありますようお祈り致します。(2013.1.1)
晩秋の宝石
秋も深まり、華やかな紅葉も終わりに近づく頃になるとつややかなオレンジの宝石が輝きだします。
小さい頃はカラスが食べるんだろうな~と思っていましたが、冬になってもけっこうそのまま残っていて寂しい景色の中でひときわ目を引きます。私の田舎では、からすうりの汁を足の裏に塗ると駆けっこが早くなると言われていました。いつもビリ争いをする身にはなんとも誘惑的な話でしたが、美しい実を割る勇気がなく ・・・真偽の程は今も不明です。
ところで、この子が来ている服。インドの布を使って服を作る作家さんの展示会で一目ぼれした物です。お気に入りの服をお気に入りの絵の子供に着せるのは作者だけの密かな楽しみ!既に売約済みなのですが、17日までは地元のカフェでご覧いただけます。(詳しくはNEWSで)小さな歓迎の太鼓の音が聞こえるかも?(2012.11.1)
きんもくせいの香りの誘われて
散歩の途中きんもくせいの香に誘われて、辺りを見回しても見つからず何件も先の家の庭先で出会う事があります。
曇天の日など、特に濃密に漂いふわふわと酔い心地になります。お酒やお茶でも人気ですね。きんもくせいのお茶を淹れると優しい気持ちで絵が描けます。
ただ、魅力的な香ゆえ芳香剤でもよく使われるようで、生前幼稚園の先生をしていた母が「好い香りね~」と子供たちに語ったところ「あっ!家のトイレの匂い!」と子供たちに言われ、それはそれはがっかりしたと話していたのが思い出されます。
香りに比べてじっくり見られることの少ない花ですが、お菓子のような可愛らしさ!もし、小さな体になれるならきんもくせいの花の中でハンモックで眠りたい!なんて夢見ています(2012.10.1)
秋の宝石(こむらさき)
今年の夏はまだまだ暑いのですが、夕方になるとトンボが舞い虫の音が聞こえてきて、やはり確実に秋は訪れているようです。
個人的な予定、明後日9月3日からのグループ展「虹色パレット展」と10月の地元の個展のため、この夏は籠って絵を描いていました。
この絵は小品「こむらさき」。緑の葉の頃もかわいいのですが紅葉し葉が落ちても美しい紫の実をつけます。段々寂しくなる秋の景色の中で宝石のような存在の低木です。
古式ゆかしい名に因んで舞楽の童舞「迦陵頻」の装束の子を添わせました。
(迦陵頻伽は天界に住む鳥です)
虹色パレット展では、「小さな楽器」を意識して創作しました。
かそけき音色に夏の疲れがいやされますように。(2012.9.1)
盛夏、何度も会いたいその瞳
まるで恋人のようですが、いそいそと会ってきました!
神聖で純粋な魂と震える小動物のような一瞬の心の揺れを秘めて、静かに佇む少女に。
あまりに有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」(青いターバンの少女)はやはり素晴らかったです。
数年前に映画にもなりましたが、そちらも映像の美しさが秀逸でした。この絵に想起されたが故なのでしょうか。
人物画では、この絵のように主張せず静かでいながら誰をも引き込む世界を持つ絵に惹かれます。コローの「真珠の女」しかり、クラムスコイの「忘れえぬひと」しかり。皆心の美術館にしっかりと飾られています。出来るなら憂いを湛えた瞳に二人きりで会ってみたい・・・(2012,8,1)*ごめんなさい。旧作ですがあまり紹介していなかった夏の絵です。
祈り
暦の上ではもう夏。関東に住む私の周りでは新緑が美しい季節です。
我が家のリビングの外に広がる林は某大学の敷地ですが、あまり手が入っていなくて自然な佇まいが気に入っていました。
それが、昨年の放射能騒ぎで近隣へ落ち葉を落とさない配慮かたくさんの木が切られ枝が落とされてしまいました。
木を切るチェーンソーの音は心臓を苦しくさせ、3月位までの茶色い枯れたような姿は見るのが辛い思いでした。
でも今、枯れたように見えた木は新しい若葉を纏い、くもり空の日でも内からの光に輝くようです!
このイラストは友人の「楽香」の創作のお話「さわり声」のラストの為に描きました。
自分の内なる少年をそっと抱きしめたくなるような素敵なお話す。
新緑の季節に明るい未来を感じて。(2012,5,1)
夏の夜
早い梅雨明け後の暑さと、節電で今年はいつになく窓を開けて寝る日多いです。
おかげで虫の声に眠気を誘われたり鳥の声で起こされたりと子供の頃以来忘れていた懐かしい夏を過ごしています。
亡くなった母と蛍狩りをした田舎の川辺を思い出して・・・
エノコロ草は一番好きな草ですo(*^○^*)o
7月に気仙沼を訪れました。非力な私では本当にちょびっとの泥かきでしたが、優しく接してくれた現地の方の周りの虫や臭いがすこしでも和らげば幸いです。
(2011、8,1)
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